彼の話

141文字以上書きたいときに書きます

自担のライブが中止になったので「楽しみにしてた」けど「期待はしてなかった」話とあと色々

 

いつものブログと違って、思っていることをうだうだ書き連ねているだけなのでご容赦いただきたい。しかし、とにかく大打撃でしっちゃかめっちゃかでマジなんなん?て感じの年だったなあ、と思う2020年12月30日。末端も末端ですが演劇とかの仕事をしているので、仕事の面でも非常にめちゃくちゃな一年でした。

 

年明けから予定されていたアリーナツアーが、ひとまず1月分は延期、そして無観客ライブ配信に切り替えになったので、うだうだ書きます。

 

怒ったり憤ったりしている、しんどそうな人を見ると、他人に期待することさえやめれば楽になれるのに、と思う。(マイナス感情の爆発が生きがいな人は知らんけど)

それから主語がデカいのもやめてほしい。
そりゃ、たとえばチケ取れてなくて配信があるから観られるようになった人は、参戦予定だったのに延期された人よりかはとりあえずラッキーかもしれないけど。
でも、わたしも参戦予定だったのに延期された人だけど、発表当初から、年始じゃやれるかどうかも分かんないなと思いながらほぼ全地方申し込んで、年末に入ってもまだ延期発表がないからとりあえず横浜だけヤリ逃げしてあとの地方は都度対応するつもりなんか?と思っていたし、延期と横アリの無観客配信への切り替えが発表されていや遅えなと思いつつ「まあ、だろうな」と思った人なので。
わたしとあなたの考え方は常に違うので、「わたし」を主語にして考えてものを言ってほしいですね。(親兄弟とか恋人とか、いくら親密な相手でも自分と100%完全に同じ考え方をしている他人はいないと思っているので、わたしはわたし、あなたはあなた)
 
あと、仮に横アリを有観客で実施したとしても、どのみち横アリないしは他の会場での配信はやったんじゃないかな、と思う。
会場にはどうしても物理的なキャパシティがあるけど(しかも今は1万人超規模のライブはキャパが半分にされる)、オンラインならそれより遥かに多くの観客、そして収益を得ることができる。
それに、これまでも事務所は、ジャニーズネットオンラインという独自のサービスを立ち上げて、規模は大小様々、トークイベントから演劇公演からドーム規模のライブまで色々な形態のイベントを配信してきたんだから、今回もやらない手はないと思う。
ので、参戦予定の人の損失の上に落選組の幸運が成り立っているわけではない。と思います。知らんけど。いやでも有観客やっても普通に配信もやったでしょ。たぶん。
 
「期待する」と「楽しみにする」は似て非なるものだと思います。
もちろんわたしだって、ライブのために有給休暇をもぎ取ったしグッズを買ったしアルバムのダイジェストをずっと聴いているし、仕事が忙しすぎて2ヶ月行っていなかった美容院の予約を取りましたし。
そんなふうに、たった数時間の体験を「楽しみにして」その為にうんざりするほど長い長いクソな日常をどうにか生き抜いているけど、無事にライブが開催されることは微塵も「期待」していませんでした。
 
べつに、事務所に対する不信感とかじゃないです。
どうせやらないんでしょ、できないでしょ、とかじゃない。"状況"が"事務所にブレーキを踏ませる"可能性も大いにあるだろうな、と思っていただけ。
むしろ事務所は、いち消費者のわたし一人なんかよりよっぽどきちんと考えているでしょう。
政府の出すガイドラインに則ろうとして、状況や情勢を見極めようとして、ガイドラインの条件下でやれる範囲、やれる手段を考えて、それを成立させるために携わる色々な人に仕事を割り振っている。
大勢のタレントを擁して、ライブやショー、演劇、ドラマや映画などのエンターテイメントを世に提供していくのが、かの事務所の仕事で。それらエンターテイメントに携わる、作品づくりの中枢から現場に数時間ばかり関わるだけの末端まで、本当に本当に大勢の人間の仕事、つまり生きる糧を、かの事務所は支えている。
同時に、医療従事者への支援活動もプロジェクトを掲げて大々的に行っている。(これがあるから、大規模な有観客公演に関して他社のようにはなかなか踏み切れない面もあるのかなと思う、推測ですが)
 
信用・信頼はしてるけど(もちろん全面的にではないけど)、むやみやたらと期待はしてない。今は、事務所の一存だけじゃどうにもできない状況だし、そもそも、人の期待で事態がどうにかなるんだったらもうとっくに感染症もなくなってるし。一体どれだけの人間が、この状況マジで早く終われと思っていることか。
 
もちろん、文句とか愚痴とかを一旦ガーッと吐き出すことでスッキリするというストレス発散のやり方はあるだろうし、それも個人の自由だけど、やるときは他人の目につかないところでやってくれよな!って感じ。
わたしは、自分の機嫌は自分で取れるマトモな大人になりたいなあと思っている。なので昨日は仕事納めて(わたしにはどうしようもない部分がちょっと納まってなくてはみ出てるけど)大好きな美味しいラーメンを一人でぺろっと飲み干して良い気分で帰りました。
 
さて、話ちょっと逸れていきますけど。
感染症を終息させることと、エンターテイメントの火を消さないこととは、結構、矛盾というか、簡単には相容れないものだなとずっと思っています。
エッセンシャル(必要不可欠)なものと言われるのは衣食住、そしてインフラ。
人間、娯楽がなくても"生きていくこと"自体は不可能ではないんです。でも、娯楽のない生活、そして娯楽のない人生はあまりにも貧しい。
ジャニーさんが亡くなったときの、事務所からの報告の中の、ジャニーさんの願いについての一文が、ずっと心に残っています。
世の中がいつまでもエンターテイメントを楽しむことができる平和で希望に満ちた未来であり続けることを心から願っておりました。

代表取締役社長ジャニー喜多川に関するご報告 | ジャニーズ事務所 | Johnny & Associates

世の中がエンターテイメントを楽しむには、平和でないといけない。平和な世の中でなければ、誰しもがエンターテイメントを楽しむことはできない。今わたしがエンターテイメントを楽しむことができるのは、わたしが平和に生きているから。
それは無意識に分かっていたけど、今年の2月下旬、エンターテイメントが不要不急とされ、真っ先に削られていく世の中を見て、この言葉を思い出しました。
5月頃、演出家の白井晃さんが劇場を「精神のインフラ」と言ったのも印象に残っています。肉体の、生命に直結する、無ければ命が失われるインフラではない。でも、精神を、つまりは自分自身を豊かに育み、満たす場所だと思います。
この文章も、ぜひ読まれてほしい文章。主に演劇の話だけど、同時性を必要とするライブエンタメという意味では、ライブの話として考えることもできると思うので。
 
幕を開けることすらできなかった3月からの数ヶ月と違って、夏以降、様々な対策を講じながら、どうにかこうにか実施しようとしている。
実際ジャニーズでも、演劇公演は7月、確か主演がジャニーズタレントの作品では再開一発目はえびの橋本くんの朗読劇だった記憶で、ホール規模のライブは東京都では11月のふゆパラが再開一発目だったかな。
ジャニーズ以外でも、演劇もライブも、大小様々な公演が行われている。そして同時に、感染が判明した時には、公演中でも幕を下ろしている。
どこまで厳格に対処すればいいのか、どんな対策がどれほどの効果があるのか、もちろんわたしには医学的な知識がないし、全部の状況がきちんと見えているわけでもないので、ああすればいいとかこうすべきだとか迂闊なことは言えないけど、「幕を開けなかったから/途中で下ろしたから、感染者が出なかった」というのは絶対に言い切れないことと思うんです。実施したら、感染者が出た可能性もあるし、出なかった可能性もある。(シュレディンガーの猫……?)
それでも、感染者が出た場合にはもう手遅れだから、手遅れにならないために、出なかった可能性、にベットする。
それなら最初から企画するな、というのはあまりにナンセンスだと思います。
さっきも書いたことと重なるけど、エンターテイメントは消費者の手元に届くまでにたくさんの人の仕事を介してきている。レストランで食べる料理に、料理人だけでなく、ホールスタッフ、その材料を育てる人 ・買い付ける人・運ぶ人、レストランを経営する人、もっというと、その店を紹介するガイドブックや情報誌、グルメサイト、テナントが入るビル、とか、きっともっと、想像以上に色々な人たちが、その一皿によって生きている。
感染症を終息させることと、エンターテイメントの火を消さないこととは、簡単には相容れないものだけど、だからといって終息のために一旦でも完全に火を吹き消してしまったら、その後なんの心配もなくやれる時代になっても、もしかすると大企業であっても、もう一度火をつけるだけの力が残っているかどうかも分からないと思うんです。(タピオカ屋に変わってしまった店がタピオカブーム後に帰ってくるわけではないのと同様に)(違うか)(余計な例え話はやめましょう)
 
あとなんだろうな……なんかまだうだうだ吐き出したい気もするけど……オンライン配信に関しては、
・ライブエンタメの現場で得られるものと配信で得られるものの差
・それでも配信があることによるメリット、配信でしか得られないモノ
・配信なら配信に振り切るのものいいよね(はいはいじぇっつくんのオンラインライブがめっちゃ良いと思う)
の三本立てくらいで喋りたいことある気がする。けどもう明け方なので寝ます。
 
あと、書くタイミング失った文句だけど、イベントの規制緩和だの規制緩和延期だの、言うのがマジで遅い。びっくりするくらい遅い。こうしろと言われて即時で現場が反映できると思っていらっしゃる?これはたぶんイベント界隈に限らずどこも大変な目に遭ってることなんだと思うんだけど。
結構はっきり覚えてるのだけど、2/26に今後2週間程度は自粛してね、て言われて、丸2週間後が3/11だとして、その先どうしろっていうのが全然出てこなくて、週明け月曜の3/9から動き出したところもあって(2週間程度、つってたから責められないと思うのだけど)でも3/10に自粛延長って御触れを出されて、いや今????って。しかもまた延長が10日程度の要請で、その先の方針出たのが3/19。あのさあ!!!!!!って思った記憶がめっちゃ鮮明。なぜならその御触れが出ないせいで翌日仕事になるか休みかが決まらなかったので。なぜ末端のわたしの仕事が。
でも、その頃はみんな探り探りだし、誰にも正解のやり方なんか分からんし、難しいよね、と後々ちょっと思ったりしました。
んだけど、つい先日12/25に「1/11までイベントの上限5000人ね(チケット売っちゃった分はもうしゃーないけど)」みたいなこと言われて、いや今????!??あのさあ!!!!!!!!!!って久々にびっくりしてしまった。
年末年始になんかやろうとしてるとこは動いてるっちゃ動いてるだろうけど、12/25って金曜だし結構いろんな会社仕事納めて年末年始突入して下手したら1/4まで連絡取れないところもありますが?????というタイミング。あのさあ。
 
あのさあ案件の再来で文句が長くなってしまった。つらい。
 
ところで、美容院はシンプルに行ったほうがいいので予約したまま行きます。マジ2ヶ月ぶり。現場がないと美容院に行くのが億劫なオタクなので本当にダメです。